【ご講演内容】
近年、敗血症の死亡率には改善傾向が見られるが、DICは敗血症に非常に高い割合で合併して、
院内死亡や多臓器不全と関連し、致死性の高い病態であることが知られている。このことから、
敗血症と合わせDICの治療戦略を考えることは重要であるといえる。
本セミナーでは敗血症とDICの増悪機序である血管内皮障害と血管透過性の亢進に着目し、
敗血症治療としての輸液戦略、昇圧剤の重要性と負の側面から、エンドトキシンの関与から見た
血管内皮障害とエンドトキシン除去を目的としたトレミキシン(PMX)の意義、昇圧剤の量を
基準としたPMXの導入タイミングの考え方について、最新の論文を交えながら広く解説を
いただいている。さらにDICと抗凝固療法についての考察、感染症にともなうDIC、ARDS、
AKIとShockへの最適な治療提案、望月先生のご研究から得られた組み換えトロンボモジュリンと
PMXの生命予後への交互作用も踏まえ、信州大学救急の治療戦略をご紹介いただいた。
トレミキシン
エンドトキシン除去向け吸着型血液浄化用浄化器
高度管理医療機器(クラスⅢ) 20500BZZ00926000
特定保険医療材料:II047 吸着式血液浄化用浄化器(エンドトキシン除去用)